年の差400歳?!
「おお、あれはなんだ!!」
自動ドアを指差して言う。
さっきから10度目くらいのセリフ。
幸村さんからしたら見るものすべて不思議で奇妙だよね。
ドアが自動で開くなんて。
車は少し怖いみたい。
私も車だけにはよく気をつけるよう言っておいた。
こっちでもし事故にでも遭われたら、私は何万人、いや何億人に恨まれるのだろう。
私がこっちの世界では幸村さんを守らなきゃ。
「幸村さん、もうすぐ駅だよ。」
幸村さんはとても楽しそうに私の斜め後ろを付いて歩く。
「夏希殿、こっちの世界はすごいな。」
戦や領地争いのない今の日本を幸村さんはどう感じるのだろう。
そんなことを考えている間に、あっという間に駅に着いた。
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