年の差400歳?!
駅に着いてからが大変だった。
エスカレーター、改札に電車。
それら全てに幸村さんは大声を上げる。驚きと共に叫ばれる私の名前。
夏希殿。
その度に周りから見られるし、恥ずかしくて死にそう…。
周りからどう見られてるかな…。
幸村さんは私より年上だし…。
「夏希殿!どれに乗るんだ?」
幸村さんはまるで少年のような笑顔で私に聞いてきた。
今は変なことを考えている場合じゃない。
幸村さんに海を見せるんだ。
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