年の差400歳?!
授業が終わると私は慌てて講義室を飛び出した。
はぁ。はぁ。
あ!優だ。

「優!」
私は優を呼び止めた。
振り返った優の顔を見た瞬間、私は息が止まりそうな程の苦しさを覚えた。
優の目は私を鋭く睨んでいた。
「なんだよ、夏希。」
ああ、もう知られてるんだ。
「…あのさ!今日時間ない?」
話さなきゃ。
「ごめん、この後は無理。じゃ、俺もう行くから。」
優の声はいつになく低く、鋭かった。
「待っ…。」
「じゃあな。」
冷たく言い放って、優は講義室へ消えていった。
"じゃあな"
その言葉が私たちの関係を終わらせる言葉に聞こえた。

全部、私のせいだ。
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