年の差400歳?!
「何?」
部屋の中には時計の音と明日の天気を伝えるアナウンサーの声だけが響く。
「夏希殿も気付いておられると思うが、最近戦が忙しくて、あまり夏希殿の時代に来られていない。おそらく、これからもっと忙しくなって来れなくなるだろう。」
幸村さんは一気に言った。
続けて、
「夏希殿、申し訳ない。」
幸村さんは何故か私に謝った。
「幸村さん、何で謝るのよ。私は大丈夫だし、幸村さんの方こそ心配なんだけど!」
私がそう言うと幸村さんは笑った。
「夏希殿、ありがとう。」

それから幸村さんがこっちに来る頻度は2日に1回、1週間に1回、月に2回と減っていった。
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