Ri.Night Ⅴ ~Final~【全完結】
階段まで来て漸く気付いた獅鷹の存在。
「リン!」
「み、皆までなんで?」
しかも幹部だけじゃなく、メンバー達まで揃っていた。
「凛音ちゃん!」
「やっと元気な顔が見れたー」
幹部達の後ろからひょっこり顔を出したのは、火皇、水皇の皆で。皆と会うのは五日前に助けて貰ったあの日ぶりだ。
あの時は会話を交わした訳じゃないから、話すのはかなり久しぶり。
「到着したって皆の事だったんだ……」
それだったらそれって言ってくれてもいいのに。なんで隠す必要があるんだろう。
十夜に引かれて階段を下りれば、みんな意味深な笑顔を浮かべながらあたしを見ていて。しかも、整列とまではいかないけど、皆あたしと対面する様に立っていた。
なになに、一体何事!?
「どうしたの?何かあったの?」
今まで集会してるのは見たことあるけど、こんな勢揃いするなんて初めてだから変に緊張する。
「何かあったんじゃなくて何かあるんだよ」
「何かある?」
今から?
にやりと意味深な笑みを浮かべる煌に首を傾げる事しか出来なくて、皆に視線を投げかければ、皆も同じく笑うだけ。
いやいや、意味分かんないんですけど!