10年前の約束。
それから昼休みもピアノを弾くようになり、
私たちは常に一緒にいるようになった。
「もう俺がやることもねーな。」
そして、本番はもう明日なのだ。
「…………なんか、寂しいね。」
「どうせまた一緒にやるんだろ?」
「うん!お願いします!」
「それよりさ、明日例のやつに返事するんだろ?」
「あー、うん。そうだね。」
「それ終わったら音楽室来いよ。
暗くなる前に来いよ。」
「なんで?」
「話ある。」
ドキッ
「話?」
って…なんか告白みたいじゃないか。
「必ず来いよ。」
「うん、わかった。」