10年前の約束。
「凛音、おはよー。」
「おはよー。」
SHRの時間まで私は奈々とお喋りした。
「昨日大貴くんと歩いてたでしょ。」
「え!見てた?」
「うん、たまたまね。
なんだかんだ仲良しじゃん。」
「んー、まぁね。」
「付き合っちゃえばいいのに。」
……………でもなぁ…。
たとえお兄ちゃんだったとしても
私は大貴くんのことは好きではない。
会えた感動すらない。
嬉しいには嬉しいんだけどな…。
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