10年前の約束。
翌朝ー
「だーからここはもっと弱くして一気に行けよ。
指は23241だっていってんだろが。」
うー………怖いよー!!
私は言われた通りにやるけど……
「今度は走りすぎ。あせんじゃねーよ。」
怖くて難しいよ!!
「……………大丈夫、できねーことは言わねーよ。
凛音ならできる。」
こうやって優しく言われると………
「ほら、やりゃできんじゃん。」
私はあっさりできるようになるんだ。
「よし、じゃあまた最初から弾くね!」
いつかこの人に認めてもらえる演奏が
私にはできるだろうか。