10年前の約束。
戸惑う心。
優希と練習を始めて2週間がたとうとしていた。
コンクールまであと1ヶ月………。
私のピアノは優希のおかげでかなり上達した。
優希は指導者として本当に向いていると思う。
「優希、今日お弁当作ってきたの。
よかったらどーぞ。」
「おう、さんきゅ。」
優希は相変わらず怖いこともあるけど
優しい一面もあることを知った私は
すっかり優希と仲良くなった。
優希も私を拒否しない。
一部では付き合ってるなんて噂まであったけど
私たちはあくまで師弟関係なのだ。