10年前の約束。
「コンクールさ、優希見に来てくれる?」
「あぁ、いーよ。
確か会場近いだろ。」
「うん!去年は他県だったのに
今年はすぐそこだよ。」
「必ず行く。
ミスしたら覚悟しとけよ。」
……………怖いよ。
「さてと、帰るか。」
少し早いけど私たちは帰ることにした。
「送るわ。」
「え!優希が?」
「嫌ならいいけど。」
「嫌じゃないです!!」
「ほら、さっさと帰るぞ。」
そう言って微かに微笑む優希が
かっこよくて…私は思わず見とれてしまった。