10年前の約束。



それから先生が来た。


「凛音~!おはよ!」


「あ、奈々おはよ!」


SHRが終わったあと、友達の奈々が私のところへきた。

奈々は可愛らしい見た目で男子に人気もあるけど、なかなか一人に絞らない。

女子からはあんまり人気はないけど…私は奈々のいいところを知ってるから仲よくしている。


「ねぇ、明後日合コンいかない!?

お願い!」



「えー…私興味ないんだけど。」


「あんたねぇ、いつまで子供の頃の約束に期待してんの!

相手はもう忘れちゃってるわよ!」


「いいじゃん、約束の日まであと2ヶ月なんだし、その日まで期待させてよ!」


「とにかく、明後日は来てよ!お願い!

大学生だしT大で頭いいからさ~。」


「T大って…玲音と同じ大学じゃん…。」


「まぁまぁ!お願い!人数足りないの!!」


「……………仕方ないなぁ…。」


「さすが凛音!まじ感謝!だいすき!」


「はいはい。」



全く…。

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