ぬいぐるみ
何分経っても陸は電話に出ない・・・・おかしい!まさか・・・まさかあの夢が本当に!?
私はふと、机の上においてあるマー君を見たとき絶叫した・・・・・。


『い・・・いやぁあああ!!!!』


マー君の手の部分に生々しい血がべったりとくっついている・・・・。いや・・・信じたくない・・・・でも・・・でも・・・・・・・・・!
私は急いで陸の家へと向かった。まだ朝方なので、すれ違った人はいなかった。私は無我夢中で走り、陸の家のドアを叩いた。


『陸!陸!居るの!?居るならドアを開けて!!!!お願い!!!!陸!』


私は必死にドアを叩いた。もし陸が居るのなら返事をしてくれるはずだ!陸は一人暮らしだから誰も陸のほかには居ない。という事は・・・・ここで陸が出なかったらあの悪夢が・・・・ドサ・・・・。ん?何かが落ちてきた・・・・・!!!!!!????????


『きゃぁぁあああああああ!!!!!!』


落ちてきたのは血がべっとりついた陸のシルバーアクセと・・・・・・人間の左腕・・・・。
私はそのまま気絶してしまったようだ。私の悲鳴を聞いた隣の家のおじさんが警察に連絡してくれたみたい・・・・。警察は殺人未遂と見て懸命に捜査を行ってる・・・・。
だけど私は夢の事が関係あるきがして仕方がなかった・・・。今日の悪夢・・・電話に出ない陸・・・血まみれのマー君・・・シルバーアクセ・・・そして・・・・・・・・・陸の左腕。全ては繋がった。間違いない・・・・・。これは・・・これは・・・マー君の仕業だ・・・。だけど・・・分からないことがひとつある。何故マー君は陸を殺したのか・・・・。私は懸命に考えた。




だが・・・・答えが出てくることは決してなかった。
< 5 / 12 >

この作品をシェア

pagetop