ぬいぐるみ
瑠璃子
私は色々警察から聞かれた。私は何を聞かれても答えられなかった。だって・・・・言ったところで誰が信じるの?ぬいぐるみが陸を殺したなんて言ったところで誰も信じてくれるわけが無い・・・・。だったら・・・このまま誰にも言わない方がいい・・・・そう思ったから。


私は警察の長い聞き込みが終わり、迎えに来てくれたお母さんの車に乗った。
家に帰ると私を一番最初に迎えてくれたのは妹である瑠璃子だった。瑠璃子は私のほうへかけ寄ってきた。


「真理子、大丈夫?」 
『う、うん・・・・。大丈夫。』


心配そうな顔をしている瑠璃子に私は無理に笑いかけた。瑠璃子に心配をかけないように・・・・。
だけどそんな事、瑠璃子の前では意味なかったみたい。瑠璃子は私の作り笑いに気づき、私を安心させようと抱き締めた。私はその行動にビックリした。今まで話したことなんて数回しかなかった妹にこんな事をされるなんて思ってもみなかった。

「真理子・・・・、何かあったら私にすぐに言ってね?絶対だよ。」
『うん・・・、ありがとう瑠璃子。』





「・・・・嘘ついたりしたら・・・・・・すぐ殺すから・・・・・。」
『!!!!!????』



な・・・・何今の・・・・?瑠璃子・・・・瑠璃子・・・!?何で・・・・急にどうしたの??何で!?まさか・・・・瑠璃子もマー君のせいで!?
私は瑠璃子を突き放すと、すぐに自分の部屋へと向かった。無い・・・・無い!机の上に置いてあったマー君が・・・・!!うそ・・・・嘘よ!!!どこに行ったのよ!!!!

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