俺様黒王子とニセ恋!?契約
「……昨日のことだろ」
二人になって腹を括ったとでも言うように、篤樹の方からそう切り出した。
「って言うか、なんで澪があんなとこに来たんだ?」
それを聞いて、私は肩を竦める。
「ごめんなさい。静川さんに教えてもらったの」
素直にそう返事をすると、篤樹はチッと舌打ちした。
「ったく、アイツ……」
キュッと唇を噛んで、大きな溜め息をつく。
「あの……篤樹」
思い切ってまっすぐ篤樹を見つめた途端、違うからな、と遮られた。
出鼻を挫かれた気分で、私は一瞬口籠る。
「静川から何を含まされたか知らないけど。……いや、なんとなく予想は出来るけど、とにかく違うからな」
そのままの勢いで、篤樹は早口でそう捲し立てた。
それがやっぱり、らしくなくて不自然で、私は再び静川さんの言葉を思い起こしてしまう。
「な、何が違うの?」
ドキドキしながら短く訊ねると、篤樹は再び頭を掻いた。
「静川も気付いたんだろ。俺が……澪に告白された時のこと」
はっきりと篤樹の口から聞いて、鼓動が一度大きく跳ねた。
それはつい昨日のことじゃなく、高校生の時のことを指してると、もちろんわかる。
二人になって腹を括ったとでも言うように、篤樹の方からそう切り出した。
「って言うか、なんで澪があんなとこに来たんだ?」
それを聞いて、私は肩を竦める。
「ごめんなさい。静川さんに教えてもらったの」
素直にそう返事をすると、篤樹はチッと舌打ちした。
「ったく、アイツ……」
キュッと唇を噛んで、大きな溜め息をつく。
「あの……篤樹」
思い切ってまっすぐ篤樹を見つめた途端、違うからな、と遮られた。
出鼻を挫かれた気分で、私は一瞬口籠る。
「静川から何を含まされたか知らないけど。……いや、なんとなく予想は出来るけど、とにかく違うからな」
そのままの勢いで、篤樹は早口でそう捲し立てた。
それがやっぱり、らしくなくて不自然で、私は再び静川さんの言葉を思い起こしてしまう。
「な、何が違うの?」
ドキドキしながら短く訊ねると、篤樹は再び頭を掻いた。
「静川も気付いたんだろ。俺が……澪に告白された時のこと」
はっきりと篤樹の口から聞いて、鼓動が一度大きく跳ねた。
それはつい昨日のことじゃなく、高校生の時のことを指してると、もちろんわかる。