俺様黒王子とニセ恋!?契約
思えば、私と篤樹は最初からいつも心のタイミングがずれていた。
私からぶつかって逃げ出した。
篤樹から接近してくれた時は、今度は私が躊躇した。
私が彼に堕ちる覚悟をした途端、篤樹は私との関係を終わらせた。
再び私が想いを告げても、篤樹は私を拒絶する。
まるで、永遠に続く追いかけっこのようだと思う。
私が篤樹に恋をするのは運命だと確信している。
そして、この恋が決して交わることなく報われないまま終わるのも、定められた運命なのかもしれない。
そう認めざるを得ないくらい、私と篤樹の結びつきは不協和音を奏でたままだ。
いつも噛み合わず、歩み寄ることも出来ないまま、ジグザグに迷走を続けて、いつかは……と願うことすら無意味なんじゃないかという気持ちにもなる。
ちょっと前の私なら、きっとここで諦めていた。
このまま先に突き進んでも、傷付くだけなら。
傷の浅いうちに立ち止まって、引き返す方が立ち直れる。
だけど、私は今までより少しだけ強くなった。
私を変えたのは、皮肉にも篤樹自身だ。
耳障りな不協和音は、意識しなければいい。
この先ずっと、私が篤樹の心から逃げずに寄り添っていれば、きっときっと心が掠め合う時が来る。
重なって共鳴する瞬間も、きっとどこかにあるはずだ。
なんて楽観的で根拠のない思い込みだろう。
篤樹本人に、『止めとけ』って言われた。
篤樹をどんなに想っても、彼は私に心を返してくれない。
痛いほどわかってるのに、突き進もうとする私は愚かだ。
私からぶつかって逃げ出した。
篤樹から接近してくれた時は、今度は私が躊躇した。
私が彼に堕ちる覚悟をした途端、篤樹は私との関係を終わらせた。
再び私が想いを告げても、篤樹は私を拒絶する。
まるで、永遠に続く追いかけっこのようだと思う。
私が篤樹に恋をするのは運命だと確信している。
そして、この恋が決して交わることなく報われないまま終わるのも、定められた運命なのかもしれない。
そう認めざるを得ないくらい、私と篤樹の結びつきは不協和音を奏でたままだ。
いつも噛み合わず、歩み寄ることも出来ないまま、ジグザグに迷走を続けて、いつかは……と願うことすら無意味なんじゃないかという気持ちにもなる。
ちょっと前の私なら、きっとここで諦めていた。
このまま先に突き進んでも、傷付くだけなら。
傷の浅いうちに立ち止まって、引き返す方が立ち直れる。
だけど、私は今までより少しだけ強くなった。
私を変えたのは、皮肉にも篤樹自身だ。
耳障りな不協和音は、意識しなければいい。
この先ずっと、私が篤樹の心から逃げずに寄り添っていれば、きっときっと心が掠め合う時が来る。
重なって共鳴する瞬間も、きっとどこかにあるはずだ。
なんて楽観的で根拠のない思い込みだろう。
篤樹本人に、『止めとけ』って言われた。
篤樹をどんなに想っても、彼は私に心を返してくれない。
痛いほどわかってるのに、突き進もうとする私は愚かだ。