俺様黒王子とニセ恋!?契約
軽くそう言って、篤樹はチラシよりずっと重い段ボールを持ち上げる。
袖を捲って露わになった腕に筋が走って、太い血管が浮き出るのを見つめながら、キュンとしてしまうのを隠せない。
私は篤樹から目を逸らした。
そうして、言われた通り軽い荷物に集中する。
私の背中に、篤樹が視線を向けているのを感じる。
だから、振り返れなかった。
なのに。
「……これでも結構期待してるんだ」
静かに呟かれた言葉に、大きく心臓が騒ぎ出す。
一拍置いて振り返った時、篤樹は荷物を抱えて私に背を向けていた。
「だから、油断するなよ」
更に続く言葉に、ドキドキと胸が高鳴るのを感じた。
こんな些細な時間でも、私と篤樹の心はタイミングをずらしたままで、接点を見出せない。
それでも私は、篤樹の言葉の意味を考えていた。
純粋に、プロジェクトの成功を願って、私の体調を気にしてくれているだけなのか。
それとも、もっと違う意味が隠されているのか。
ドキドキと打ち鳴る鼓動を抑えるように、私は篤樹の背を見つめて、一度グッと胸に手を当てた。
袖を捲って露わになった腕に筋が走って、太い血管が浮き出るのを見つめながら、キュンとしてしまうのを隠せない。
私は篤樹から目を逸らした。
そうして、言われた通り軽い荷物に集中する。
私の背中に、篤樹が視線を向けているのを感じる。
だから、振り返れなかった。
なのに。
「……これでも結構期待してるんだ」
静かに呟かれた言葉に、大きく心臓が騒ぎ出す。
一拍置いて振り返った時、篤樹は荷物を抱えて私に背を向けていた。
「だから、油断するなよ」
更に続く言葉に、ドキドキと胸が高鳴るのを感じた。
こんな些細な時間でも、私と篤樹の心はタイミングをずらしたままで、接点を見出せない。
それでも私は、篤樹の言葉の意味を考えていた。
純粋に、プロジェクトの成功を願って、私の体調を気にしてくれているだけなのか。
それとも、もっと違う意味が隠されているのか。
ドキドキと打ち鳴る鼓動を抑えるように、私は篤樹の背を見つめて、一度グッと胸に手を当てた。