俺様黒王子とニセ恋!?契約
焦りで頭の中が真っ白になる。
どうしようどうしよう……とその言葉だけが渦を巻いて、心臓がフル稼働する。
身体はカタカタと小刻みに震えた。
「私……私が片桐さんと橋本さんにちゃんと口頭で説明していなくてっ……!」
とても頭を上げられない。
頭上で金子さんがギリッと奥歯を噛みしめる音が聞こえて来るようだった。
「いや、君だけの責任じゃない。四宮さんに言われた通り、昨日のうちに確認に来ていれば良かったんだ。リーダーの俺の責任だ」
顔を上げろ、と言われて、おずおずと背筋を伸ばす。
それでも目を上げることは出来なくて、殺風景な鼠色の床を這わせるだけだ。
「とにかく、一刻も早く対処しよう。明日の夜の設営までに、追加発注が可能かどうか。配送手配が間に合うか……。最悪、飾り付けに使う個数を変更して、レイアウトを変えるか……」
機転を利かせてすぐにサラサラと方針を模索する金子さんの言葉を聞きながら、クラッと眩暈に襲われた。
あの時、あの一瞬、完全に仕事を忘れて感情に走ってしまった自分を悔やむ。
ジワッと涙が浮かんできた。
自分のしでかしたミスの重大さが肩にずっしりと圧し掛かって来て、このまま押し潰されそうだった。
どうしようどうしよう……とその言葉だけが渦を巻いて、心臓がフル稼働する。
身体はカタカタと小刻みに震えた。
「私……私が片桐さんと橋本さんにちゃんと口頭で説明していなくてっ……!」
とても頭を上げられない。
頭上で金子さんがギリッと奥歯を噛みしめる音が聞こえて来るようだった。
「いや、君だけの責任じゃない。四宮さんに言われた通り、昨日のうちに確認に来ていれば良かったんだ。リーダーの俺の責任だ」
顔を上げろ、と言われて、おずおずと背筋を伸ばす。
それでも目を上げることは出来なくて、殺風景な鼠色の床を這わせるだけだ。
「とにかく、一刻も早く対処しよう。明日の夜の設営までに、追加発注が可能かどうか。配送手配が間に合うか……。最悪、飾り付けに使う個数を変更して、レイアウトを変えるか……」
機転を利かせてすぐにサラサラと方針を模索する金子さんの言葉を聞きながら、クラッと眩暈に襲われた。
あの時、あの一瞬、完全に仕事を忘れて感情に走ってしまった自分を悔やむ。
ジワッと涙が浮かんできた。
自分のしでかしたミスの重大さが肩にずっしりと圧し掛かって来て、このまま押し潰されそうだった。