俺様黒王子とニセ恋!?契約
「俺の部屋。東京に戻ったの明け方で、澪、良く寝てたから」
「えっ……」
「心配しなくても、何もしてない。……あ。『服が皺になる!!』とか言われると嫌だから、脱がせて着替えさせたけど」
「っ……!!」
その声に導かれるように、私は自分の姿に目を落として確認した。
確かに……昨日着ていた服じゃない。
篤樹のものなのか、薄いシャツにダボダボのスウェットパンツ。
それを見止めるだけで、カアッと頬が熱くなる。
「あっ……あつ……」
「寝てろ。許可は取ってるから」
言い返そうとする私を、篤樹はそんな短い言葉で制する。
カーテンの隙間から漏れる光がなんだか妙に明るくて、私は慌てて辺りを見回した。
とにかく、今の時間を確認したかった。
それを見透かしたのか、篤樹が短い声で教えてくれる。
「午前十時。金子さんには、午後出勤でいいって言われてる」
「え……?」
思わず目を丸くして聞き返す私の前で、篤樹は着ていたシャツの裾を捲り上げて、ヒョイッと脱ぎ捨てた。
「ちょっ……」
そうして、慌てる私の前でシレッと着替えを進める。
「けど、お前は寝てろ」
そう言われて、私は篤樹の引き締まった背中を見つめてしまった。
「な、なんで。だって今日は……」
「えっ……」
「心配しなくても、何もしてない。……あ。『服が皺になる!!』とか言われると嫌だから、脱がせて着替えさせたけど」
「っ……!!」
その声に導かれるように、私は自分の姿に目を落として確認した。
確かに……昨日着ていた服じゃない。
篤樹のものなのか、薄いシャツにダボダボのスウェットパンツ。
それを見止めるだけで、カアッと頬が熱くなる。
「あっ……あつ……」
「寝てろ。許可は取ってるから」
言い返そうとする私を、篤樹はそんな短い言葉で制する。
カーテンの隙間から漏れる光がなんだか妙に明るくて、私は慌てて辺りを見回した。
とにかく、今の時間を確認したかった。
それを見透かしたのか、篤樹が短い声で教えてくれる。
「午前十時。金子さんには、午後出勤でいいって言われてる」
「え……?」
思わず目を丸くして聞き返す私の前で、篤樹は着ていたシャツの裾を捲り上げて、ヒョイッと脱ぎ捨てた。
「ちょっ……」
そうして、慌てる私の前でシレッと着替えを進める。
「けど、お前は寝てろ」
そう言われて、私は篤樹の引き締まった背中を見つめてしまった。
「な、なんで。だって今日は……」