俺様黒王子とニセ恋!?契約
食事を終えてシャワーを浴びた篤樹は、かなりラフな服に着替えた。
見たことのないカジュアルな篤樹に、いつもとは違うドキドキを感じてしまう。
これから夜通しの作業だからか、ゆったりしたカーゴパンツに、身体のラインがわかるピッタリした黒い綿シャツ。
その上にフリースを着込むと、手にはカーキ色のモッズコートを抱える。
なんだかサラリーマンと言うよりもガテン系のお兄ちゃんみたいだ。
いつもはコンタクトだけど、すっきりした黒フレームの眼鏡というのも新しい。
それでも嫌味なほどカッコいい篤樹に、私はただ素直に見惚れてしまった。
けれど篤樹は私の視線を気にすることなく、昨日の服を着た私を、頭の先から爪先までジーッと観察していた。
「な、何?」
視線が突き刺さる。
さすがに居心地悪くてなんとなく身を捩りながら顔を背けると、だよな、と一人で納得しながら篤樹が呟く。
「そのまま連れてくわけにいかないか。……そもそも昨日と同じ服の澪を俺が連れて行ったら、金子さんには絶対バレるし」
「え?」
「かと言って俺の服じゃサイズ合わなくてより一層怪しまれるしな……。仕方ない。一度澪のマンション寄るか」
見たことのないカジュアルな篤樹に、いつもとは違うドキドキを感じてしまう。
これから夜通しの作業だからか、ゆったりしたカーゴパンツに、身体のラインがわかるピッタリした黒い綿シャツ。
その上にフリースを着込むと、手にはカーキ色のモッズコートを抱える。
なんだかサラリーマンと言うよりもガテン系のお兄ちゃんみたいだ。
いつもはコンタクトだけど、すっきりした黒フレームの眼鏡というのも新しい。
それでも嫌味なほどカッコいい篤樹に、私はただ素直に見惚れてしまった。
けれど篤樹は私の視線を気にすることなく、昨日の服を着た私を、頭の先から爪先までジーッと観察していた。
「な、何?」
視線が突き刺さる。
さすがに居心地悪くてなんとなく身を捩りながら顔を背けると、だよな、と一人で納得しながら篤樹が呟く。
「そのまま連れてくわけにいかないか。……そもそも昨日と同じ服の澪を俺が連れて行ったら、金子さんには絶対バレるし」
「え?」
「かと言って俺の服じゃサイズ合わなくてより一層怪しまれるしな……。仕方ない。一度澪のマンション寄るか」