俺様黒王子とニセ恋!?契約
「あ……」
私もその姿を目にして、ドキッとしてしまう。
それが気配で伝わってしまったのか、橋本さんは再び私に視線を戻した。
「昨夜……四宮さん、片桐さんとずっと一緒だったんですよね……?」
どこか思い詰めたような探る瞳を向けられて、ドクンと心臓が大きく鳴った。
一瞬、おにぎりを握る手が止まってしまう。
それに気付いて、私は取り繕うように、はは、と笑った。
「一緒って言っても。私は助手席で寝てただけで、片桐さんは車運転してくれてただけで……」
一つ握り終えて、クルッと海苔を巻くと、大きなお皿に並べる。
作り始めて三十分。三つの炊飯器に炊いたご飯も残りあと少しだ。
「誤魔化さないで、教えてください。さっきも一緒に来たじゃないですか」
更に畳みかけられて、私はグッと言葉に詰まる。
誤魔化し続けて言い逃れることは出来るけれど、こんなに真剣な目で見られたら、さすがに動揺を隠せない。
「……もしかして、昨夜からずっと……。そうじゃないんですか?」
横から覗き込むようにそう聞かれて、私は今度こそ俯いた。
金子さんにも勘繰られて、橋本さんにも追い込まれる。
篤樹を困らせるだけなのに、私はどうして上手く交わすことが出来ないんだろう。
「……やっぱり、そうなんですね……」
私もその姿を目にして、ドキッとしてしまう。
それが気配で伝わってしまったのか、橋本さんは再び私に視線を戻した。
「昨夜……四宮さん、片桐さんとずっと一緒だったんですよね……?」
どこか思い詰めたような探る瞳を向けられて、ドクンと心臓が大きく鳴った。
一瞬、おにぎりを握る手が止まってしまう。
それに気付いて、私は取り繕うように、はは、と笑った。
「一緒って言っても。私は助手席で寝てただけで、片桐さんは車運転してくれてただけで……」
一つ握り終えて、クルッと海苔を巻くと、大きなお皿に並べる。
作り始めて三十分。三つの炊飯器に炊いたご飯も残りあと少しだ。
「誤魔化さないで、教えてください。さっきも一緒に来たじゃないですか」
更に畳みかけられて、私はグッと言葉に詰まる。
誤魔化し続けて言い逃れることは出来るけれど、こんなに真剣な目で見られたら、さすがに動揺を隠せない。
「……もしかして、昨夜からずっと……。そうじゃないんですか?」
横から覗き込むようにそう聞かれて、私は今度こそ俯いた。
金子さんにも勘繰られて、橋本さんにも追い込まれる。
篤樹を困らせるだけなのに、私はどうして上手く交わすことが出来ないんだろう。
「……やっぱり、そうなんですね……」