俺様黒王子とニセ恋!?契約
篤樹の部屋に辿り着いて、半分なだれ込むように玄関に入った。
背後でドアが閉まったのを確認する前に、篤樹の唇が落ちて来る。
息も出来ないくらい激しく唇を塞がれて、息苦しさのあまり、彼の胸にしがみついた。
ハッと小さな吐息を漏らして、篤樹が私を抱き上げる。
思わずギュッと彼の首にしがみつくと、次の瞬間、ドサッとベッドに落とされた。
「あ……」
思わず息をのんで、立ちはだかる篤樹を見上げる。
篤樹は黙ったまま私を見下ろして、フッと妖艶な笑みを口元に浮かべる。
「逃げたい?」
探るように訊ねられて、思わずゴクッと息をのんだ。
「今ならまだ、逃がしてやるよ」
そう言って、腕を突いてベッドをギシッと軋ませる。
私はただ、篤樹を見つめたままでいた。
そんな私に、篤樹の方が先にフッと表情を和らげる。
「……けど、追いかける」
そう言いながら、ゆっくりと篤樹が私に覆い被さって来る。
首筋にピリッとした感覚が走って、私の身体がビクンと震えた。
いつもの余裕綽々な篤樹らしくない性急さが、想いの深さを語っているようで、ただ、胸が震える。
背後でドアが閉まったのを確認する前に、篤樹の唇が落ちて来る。
息も出来ないくらい激しく唇を塞がれて、息苦しさのあまり、彼の胸にしがみついた。
ハッと小さな吐息を漏らして、篤樹が私を抱き上げる。
思わずギュッと彼の首にしがみつくと、次の瞬間、ドサッとベッドに落とされた。
「あ……」
思わず息をのんで、立ちはだかる篤樹を見上げる。
篤樹は黙ったまま私を見下ろして、フッと妖艶な笑みを口元に浮かべる。
「逃げたい?」
探るように訊ねられて、思わずゴクッと息をのんだ。
「今ならまだ、逃がしてやるよ」
そう言って、腕を突いてベッドをギシッと軋ませる。
私はただ、篤樹を見つめたままでいた。
そんな私に、篤樹の方が先にフッと表情を和らげる。
「……けど、追いかける」
そう言いながら、ゆっくりと篤樹が私に覆い被さって来る。
首筋にピリッとした感覚が走って、私の身体がビクンと震えた。
いつもの余裕綽々な篤樹らしくない性急さが、想いの深さを語っているようで、ただ、胸が震える。