俺様黒王子とニセ恋!?契約
茶色いカーテンの向こうで、陽が傾いて部屋に漆黒の闇が訪れる。
冷たい空気を纏ったまま、私と篤樹は息を弾ませた。
エアコンなんかつけてなくても、寒さを感じないくらいお互いの身体の熱に浮かされる。
少しでも身体を離すと隙間に入り込んでくる冷たい空気を蹴散らすように、何度も何度も肌を重ねて触れ合わせた。
耳をくすぐる、篤樹の吐息。
触れ合う肌で感じる篤樹の熱。
そこから伝わって来る鼓動が、私と同じ速度で高鳴っているのを感じる。
呼吸を乱しながら、私は篤樹の胸に手を触れる。
私の行動に、彼はくすぐったそうに眉を寄せた。
「……何?」
「ごめん。……篤樹のここ、私と一緒だなあって思って」
そう呟くと、篤樹はフッと笑みを浮かべた。
その綺麗で妖艶な笑みが、私の胸を一層高鳴らせる。
「そうさせてるのは自分だって、自覚してる?」
私の首筋に顔を埋めた篤樹の声が、私の耳をくすぐる。
一瞬ドキッと高鳴った私の胸に、篤樹がスッと手を滑らせた。
「あっ、……やあっ……」
「……澪の胸の方が、ずっとわかりやすい」
クスクスと笑いながら、篤樹は私よりも一段も二段も上手に、翻弄する。
そんな篤樹に涙目になりながら、そっと抗議の眼差しを向けるけれど、そんなの些細な抵抗にもならない。
きっと……。
窓の外の冷気と部屋の熱気の寒暖差で、窓は白く曇っていることだろう。
うっすらと開けた瞳に、窓の外から射し込む月明りが映った。
彼の隣にいれば、何もかも熱くて、温かい。
そんな感覚に酔いしれながら、私は篤樹の腕の中で目を閉じた。
冷たい空気を纏ったまま、私と篤樹は息を弾ませた。
エアコンなんかつけてなくても、寒さを感じないくらいお互いの身体の熱に浮かされる。
少しでも身体を離すと隙間に入り込んでくる冷たい空気を蹴散らすように、何度も何度も肌を重ねて触れ合わせた。
耳をくすぐる、篤樹の吐息。
触れ合う肌で感じる篤樹の熱。
そこから伝わって来る鼓動が、私と同じ速度で高鳴っているのを感じる。
呼吸を乱しながら、私は篤樹の胸に手を触れる。
私の行動に、彼はくすぐったそうに眉を寄せた。
「……何?」
「ごめん。……篤樹のここ、私と一緒だなあって思って」
そう呟くと、篤樹はフッと笑みを浮かべた。
その綺麗で妖艶な笑みが、私の胸を一層高鳴らせる。
「そうさせてるのは自分だって、自覚してる?」
私の首筋に顔を埋めた篤樹の声が、私の耳をくすぐる。
一瞬ドキッと高鳴った私の胸に、篤樹がスッと手を滑らせた。
「あっ、……やあっ……」
「……澪の胸の方が、ずっとわかりやすい」
クスクスと笑いながら、篤樹は私よりも一段も二段も上手に、翻弄する。
そんな篤樹に涙目になりながら、そっと抗議の眼差しを向けるけれど、そんなの些細な抵抗にもならない。
きっと……。
窓の外の冷気と部屋の熱気の寒暖差で、窓は白く曇っていることだろう。
うっすらと開けた瞳に、窓の外から射し込む月明りが映った。
彼の隣にいれば、何もかも熱くて、温かい。
そんな感覚に酔いしれながら、私は篤樹の腕の中で目を閉じた。