俺様黒王子とニセ恋!?契約
営業部と営業企画部の定例会議の中……。
久しぶりに会議の中心に立つ篤樹が、パワーポイントが映し出されるプロジェクターに、ポインターを向けた。
「……と言うわけで、カクテル飲料を売り上げた俺の手に、今度は二日酔い防止飲料の担当を委ねられてしまったわけですが……」
社長表彰を受けて、トップ営業マンに君臨した篤樹が、どこか気怠くそう言い放つ。
それを聞いて、営業部からも営業企画部からも小さく失笑が湧き上がった。
「前回のカクテルと抱き合わせで販売するチャンスかも、と。調子に乗って週末深酒したOL層向けに、『安心して飲めるように』、これも一緒に」
強気にそう言い放って、篤樹が私と金子さんに視線を向けた。
そして、反応を確認する前に、ニッと口元を緩める。
「一緒にやってくれますよね? 金子さん。……四宮さん」
名指しされて、一瞬ピンと背筋を伸ばす。
私が返事をする前に。
「……いいですよ。片桐君。また一緒にやりましょうか」
金子さんがそう言って、薄く笑った。
きっと、金子さんの頭の中には、篤樹のプレゼンを聞いた瞬間から、アイデアが湧き上がっているんだろう。
「君の企画はぬるいんだよ。そこは俺と四宮さんに任してもらうからな」
久しぶりに会議の中心に立つ篤樹が、パワーポイントが映し出されるプロジェクターに、ポインターを向けた。
「……と言うわけで、カクテル飲料を売り上げた俺の手に、今度は二日酔い防止飲料の担当を委ねられてしまったわけですが……」
社長表彰を受けて、トップ営業マンに君臨した篤樹が、どこか気怠くそう言い放つ。
それを聞いて、営業部からも営業企画部からも小さく失笑が湧き上がった。
「前回のカクテルと抱き合わせで販売するチャンスかも、と。調子に乗って週末深酒したOL層向けに、『安心して飲めるように』、これも一緒に」
強気にそう言い放って、篤樹が私と金子さんに視線を向けた。
そして、反応を確認する前に、ニッと口元を緩める。
「一緒にやってくれますよね? 金子さん。……四宮さん」
名指しされて、一瞬ピンと背筋を伸ばす。
私が返事をする前に。
「……いいですよ。片桐君。また一緒にやりましょうか」
金子さんがそう言って、薄く笑った。
きっと、金子さんの頭の中には、篤樹のプレゼンを聞いた瞬間から、アイデアが湧き上がっているんだろう。
「君の企画はぬるいんだよ。そこは俺と四宮さんに任してもらうからな」