俺様黒王子とニセ恋!?契約
「アシスタントでも、プロジェクトメンバーでしょう。俺たちの意見のぶつかり合いを聞いていて、彼女なりに感じたことくらいなきゃ困る。感情のないお人形じゃないんだから」
「そうは言ってもな。四宮さんもこのスタイルで四年勤めてるんだ。いきなり意見とか言われても……」
「上司や先輩に守られて、誰にでも出来る仕事をして満足していていいのは、三年目まで。四年目ならもっとアグレッシブに仕事に向き合う必要もあるんじゃないですか?」
篤樹は、金子さんに畳みかけるようにそう言い切る。
そして、どうです?と問いかけるように、上目遣いに鋭い視線を投げた。
それを見て、金子さんが一瞬声をのむ。
そして、大きな溜め息をついた。
「君の前勤務先が、社員をどう育ててたかはわからないが、うちはこれでいいんだよ。それに……」
少し言葉尻を弱めて、金子さんが私をチラッと横目で見遣った。
「……四宮さんは、大人しい人だから。こんな状況で意見を求めても、何も言えないどころかますます委縮するだけだよ」
私を率直に表す言葉。
いつもならその通りだから何も感じないのに、今は何故か、私の胸がチクンと痛んだ。
『だから意見なんて求めても無駄だよ』
いつものフォローと大差ない言葉が、ニュアンスを変えてそう聞こえたのだ。
再び降りる沈黙の中、金子さんはフッと自分の腕時計に目を遣って、失礼、と立ち上がった。
「そうは言ってもな。四宮さんもこのスタイルで四年勤めてるんだ。いきなり意見とか言われても……」
「上司や先輩に守られて、誰にでも出来る仕事をして満足していていいのは、三年目まで。四年目ならもっとアグレッシブに仕事に向き合う必要もあるんじゃないですか?」
篤樹は、金子さんに畳みかけるようにそう言い切る。
そして、どうです?と問いかけるように、上目遣いに鋭い視線を投げた。
それを見て、金子さんが一瞬声をのむ。
そして、大きな溜め息をついた。
「君の前勤務先が、社員をどう育ててたかはわからないが、うちはこれでいいんだよ。それに……」
少し言葉尻を弱めて、金子さんが私をチラッと横目で見遣った。
「……四宮さんは、大人しい人だから。こんな状況で意見を求めても、何も言えないどころかますます委縮するだけだよ」
私を率直に表す言葉。
いつもならその通りだから何も感じないのに、今は何故か、私の胸がチクンと痛んだ。
『だから意見なんて求めても無駄だよ』
いつものフォローと大差ない言葉が、ニュアンスを変えてそう聞こえたのだ。
再び降りる沈黙の中、金子さんはフッと自分の腕時計に目を遣って、失礼、と立ち上がった。