俺様黒王子とニセ恋!?契約
「会議で挙がった会場候補の空き状況を調べました。確かに、片桐さんの希望の日程はクリスマスイベントで塞がってるんですけど」
緊張しながら、自分でもレジュメを捲る。
つられるように同じ動作をした二人が、ハッと目を見開いて、そのページを食い入るように見つめた。
「その中の一日……。うちの子会社の食品部が、クリスマス向けの高級チーズを紹介するイベントが企画されています。本当はワインとのコラボを狙ったようなんですが、輸入商社との連携が取れず、単独企画になっています」
「……四宮さん。この情報、どこで手に入れた?」
本当に驚いたように、金子さんが私をジッと見つめた。
私は肩を竦めてから軽く微笑んでみる。
「女子トイレの噂です」
私の一言に、篤樹がブッと吹き出した。
そして、心から愉快そうに肩をゆすって笑う。
それにつられるように、金子さんも、はは、と苦笑を浮かべた。
「……うちの女子トイレは、子会社の新着情報がどこよりも早いのか」
私は金子さんに微妙に首を傾げてから、しっかりと顔を上げた。
「ワインではないけれど、カクテルならチーズとのコラボも企画に出来ます。子会社の方には、会議での決定を待って正式に申し入れる旨、お伺い立ててます」
「……よし」
金子さんがニヤッと笑ってそう返事をしてくれた。
緊張しながら、自分でもレジュメを捲る。
つられるように同じ動作をした二人が、ハッと目を見開いて、そのページを食い入るように見つめた。
「その中の一日……。うちの子会社の食品部が、クリスマス向けの高級チーズを紹介するイベントが企画されています。本当はワインとのコラボを狙ったようなんですが、輸入商社との連携が取れず、単独企画になっています」
「……四宮さん。この情報、どこで手に入れた?」
本当に驚いたように、金子さんが私をジッと見つめた。
私は肩を竦めてから軽く微笑んでみる。
「女子トイレの噂です」
私の一言に、篤樹がブッと吹き出した。
そして、心から愉快そうに肩をゆすって笑う。
それにつられるように、金子さんも、はは、と苦笑を浮かべた。
「……うちの女子トイレは、子会社の新着情報がどこよりも早いのか」
私は金子さんに微妙に首を傾げてから、しっかりと顔を上げた。
「ワインではないけれど、カクテルならチーズとのコラボも企画に出来ます。子会社の方には、会議での決定を待って正式に申し入れる旨、お伺い立ててます」
「……よし」
金子さんがニヤッと笑ってそう返事をしてくれた。