オレンジライト〜明るい日々へ〜
「どこの病院に勤務してる?」
また三浦さんが聞く。
「桜木総合病院だ。そこの救命スタッフとして勤務してると聞いたことがある。」
真壁の言葉に2人が驚く。
「名前は?」
利香子さんが言った。
「橋本雅樹。」
真壁がそう答えると、利香子さんも三浦さんも唖然としていた。
「三浦さん。」
「すぐに班長に連絡だ。」
「はい!」
利香子さんは部屋を出て有村さんに連絡をした。
黒幕の正体がついに分かった瞬間だった。
連絡を受けた有村さんと瀬崎さんは、すぐに桜木総合病院へ向かった。
その頃。
スタッフステーションには、藤沢先生、水野先生、麻衣さん、橋本先生がいた。
上重先生と、主任さんは担当の患者さんの所へ行っていて、今は不在だった。
「舞梨奈ちゃんの指紋の件、どうなったんですかね?」
橋本先生が言った。
「え…。」
すると、3人が驚いた。
「お前、どうしてそのこと。」
藤沢先生が言った。
「いや、警察の方から聞いたんですよ。」
橋本先生は、少し焦った顔で言った。