オレンジライト〜明るい日々へ〜
「近づいたり、妙な行動見せたらこいつを殺す。」
橋本先生はそう言って、私にその刃物を向けたまま私の方へゆっくり進む。
「全部俺がやったんだよ。」
「私を急変させて注射器に指紋をつけたのも、お兄ちゃんたちを狙ったのも…?」
私は少し震えぎみな声で聞く。
「あぁ、その通りだ。
俺は真壁の仲間だ。真壁が逮捕されてその連れも自首して、もうお前を狙う者がいなくなった。それで、真壁から聞いていた殺人計画を俺が引き継いだんだよ。」
豹変した橋本先生が言った。
「そんな…。」
私が言った。
橋本先生は人が変わったみたいに悪人になっていた。
すると、ゆっくりと後ろに下がっていた私の後ろにはもう壁があり、もう逃げ場がなくなった。
このまま私、殺されちゃうの…?
また恐怖に襲われた。
「お前なんか死ねばいいんだよ!」
橋本先生がそう言った瞬間、刃物を振り上げ、私の後ろにある窓のガラスを割った。
「舞梨奈ちゃん!」
水野先生が叫ぶ。
「橋本、なにしてんだ!」
藤沢先生が言った。