オレンジライト〜明るい日々へ〜
第6章~大切~
喧嘩
翌日。
今日は左腕の傷が痛む。
病室。
コンコン。
ノックが鳴り、扉が開いた。
「千歌ちゃん。」
そこには、なんだかニコニコして様子がおかしい千歌ちゃんがいた。
「千歌ちゃん、どうしたの~?」
微笑みながら、聞く。
「はい。」
千歌ちゃんはそう言って、少し小さめの箱を渡してきた。
「え、何これ?」
「開けてみて。」
箱のふたを開けると、そこには3種類の花がたくさん敷き詰められていた。
「わ~綺麗。」
私は嬉しかった。
「舞梨奈お姉ちゃん、お花が好きでしょ?だから、ひまわり園のまわりに咲いていた花を集めたんだ~。」
千歌ちゃんは笑顔で言った。
「凄く嬉しい。ありがとう!千歌ちゃん。」
私が言うと、千歌ちゃんはうなずいた。
「早く良くなってね。」
千歌ちゃんが言ってくれた。
「うん。早く元気になれるように頑張る。」
私は涙が出そうだった。