オレンジライト〜明るい日々へ〜



千歌ちゃんがくれたフラワーボックスは、一番よく見える窓のところにある広いスペースに置いた。


数時間後。


私はずっと腕をおさえている。


中庭。


お兄ちゃんと歩きながら話していた。


「検査の結果っていつ分かるんだっけ?」



「明日だよ。」



「そっかー。結果が良ければもうすぐ退院か。おめでとう。」


「まだ早いよ。」


そう言い笑いあった時、お兄ちゃんが誰かとぶつかり、お兄ちゃんの持ってたバックが落ちた。


「「すみません。」」



謝りあい、私とお兄ちゃんはバックの中身を拾う。



「大丈夫?」


拾いながら聞く私。


「うん。」



すると、"退職願"と書かれた白い封筒を手にした。



どういうこと…?



私のその姿を見たお兄ちゃんは、焦った顔で私の手から白い封筒を取った。



「お兄ちゃん。」



「なんでもないから。」



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