オレンジライト〜明るい日々へ〜
「そうなの~。元気になってきてるみたいで良かったわね。」
谷岡さんが笑顔で言う。
「はい。」
私も笑顔で返す。
「その子は?」
「知り合いの子です。私がここで働いてるのを知って、行ってみたいって。」
「そう。こんにちは。」
谷岡さんがかがんで千歌ちゃんに挨拶する。
「こんにちは。」
千歌ちゃんは私の後ろに少し隠れながらも、小さい声で言った。
「じっくり見ていってね。」
谷岡さんが笑顔で言うと、千歌ちゃんはうなずいた。
千歌ちゃんは興味津々で、一つ一つの花をじっくり見ていた。
そして、《ビューティフル ガーデン》を出て、私の落ち着く海辺で話す。
「お花屋さん、綺麗だった。行けて良かった。」
「千歌ちゃんに喜んでもらえて嬉しいよ。」
私も千歌ちゃんも笑顔になる。
「ねぇねぇ、千歌ちゃんは将来何になりたいの?」