オレンジライト〜明るい日々へ〜
「舞梨奈お姉ちゃん、今度一緒にお母さんのお墓参り行こうよ。私、場所知ってるから。」
「行こ行こ。お母さんに退院の報告しなくちゃね。」
「だね。」
私も千歌ちゃんも笑顔になった。
暗くなってきた夕方。
家に帰ると、電気が全く付いていないし、靴もない。
お兄ちゃんも涼也もまだ帰ってきてないのかな。
そう思いながら、リビングの電気をつけたその瞬間。
退院祝いのケーキやたくさんの料理が並んだテーブルを囲む、お兄ちゃんと幼なじみのみんながいた。
「せーの。」
穂花が合図する。
「「「「舞梨奈、おかえりなさ~い!」」」」
みんなが一斉に言う。
「そして!」
涼也が続ける。
「「「「退院おめでとう~!」」」」
またみんなが一斉に言い終えると同時に、クラッカーが4発鳴り響いた。
「「「「フ~~!!」」」」