オレンジライト〜明るい日々へ〜
「ハムスターだ。可愛い。お母さんきっと喜ぶよ。」
「うん。」
「でも、すごいなー。こんなに可愛い動物折れるなんて。私が子供の頃なんて、難しくて出来なかったよ。」
「そうなの!?舞梨奈お姉ちゃん得意そうなのに〜。」
「もう全然だよ。ねえ、今度私に折り紙教えてくれない?」
「いいよ。いっぱい作ろ折り紙の動物。」
「ありがとう。千歌ちゃん先生。」
「何それ。私、先生なの?分かった。折り紙だけは先生になってあげる。」
私も千歌ちゃんも笑い合った。
そして、琴音さんが眠るお墓についた。
私が入院中に通夜も葬儀も済まされたから、琴音さんが亡くなってから会うのはこれが初めて。
"相原家之墓"
そう書かれたお墓。
「お母さん。舞梨奈お姉ちゃん連れてきたよ。」
千歌ちゃん嬉しそう。
「琴音さん。お久しぶりです。」
そう言って、花束を置いた。