オレンジライト〜明るい日々へ〜
第8章〜愛の証〜
隠された現実
翌日。
大学が終わり、久しぶりに涼也の実家のカフェに行くことにした。
今の時間はまだ準備中かな。
誰かの話し声がする。
入口へ行くと涼也の両親が座って話していた。
なんとなく私は扉を開けずにいた。
すると。
「もう涼也も来年で20歳。そろそろ話した方がいいんじゃない?私たちの本当の子供じゃないってこと。」
え…今なんて…。
涼也が佳苗さんたちの本当の子供じゃないの?
自分のことのようにショックだった。
「今、話したって揉めるだけだ。それに、こんなこと分かったら、涼也も大きなショック受けるぞ。」
私は思わず扉を開いた。
「本当なんですか…?涼也が佳苗さんたちの本当の子供じゃないってこと…。」
「あっ、舞梨奈ちゃん…。」
佳苗さんが呟いた。
そして、私は2人の話を聞くことになった。
「すみません。聞くつもりはなかったんですけど。」