オレンジライト〜明るい日々へ〜
すると、ゆっくり背後から迫る黒い影。
私はまだ気づいていなかった。
その時、忍び寄る手は私の右肩を2回叩いた。
「ヒャ!」
驚いた私。
すぐ、目を顔に向けるとそこには涼也が。
「ごめーん、驚かせちゃった!?」
笑いながら言う涼也。
「涼也ー。もう!」
私も笑う。
こんなに驚いちゃって、どうしたんだろ私…。
事件のことがあったからかな…?
それから、涼也と昼食を共にし、また夜に家で再会する。
夜。
また私が1番早くに帰ってきた。
2人の帰りを待つこと、1時間半。
その間に夕飯を作った。
「ただいま。」
お兄ちゃんが帰ってきた。
「ただいま。」
涼也も一緒。
「2人ともおかえり。」
笑顔で言う私。
「今日の夕飯は、ビーフシチューかな!?」
涼也が当ててくる。
「うん!正解!」
私が言う。
「やった!」
涼也が喜ぶ。
涼也は、昔から私の作ったビーフシチューが大好きなんだ。
子供みたいに喜ぶ涼也を見て、みんなが笑顔になる。