オレンジライト〜明るい日々へ〜
それを聞いた私は涙して、お兄ちゃんは肩をさすってくれた。
「涼也…。」
佳苗さんが言った。
「ありがとう。涼也。」
大輝さんも泣きそうだ。
「うん。」
涼也は笑顔で言った。
血が繋がった親ではなくても、愛さえあれば家族でいられる。
知った時は受け入れられないかもしれない。
でも、ちゃんと向き合えば1番大切なことが見えてくる。
それが愛の証…。
帰り。
「2人ともありがとう。」
涼也が言った。
「涼也のことほっとけないからさ。」
お兄ちゃんが笑顔で言った。
「困った時はお互い様だよ。」
私もお兄ちゃんに続いて言うと、涼也も笑顔になる。
「よし!今日は俺が夜ご飯作るよ。」
お兄ちゃんが張り切る。
「お!楽しみ。」
嬉しそうに言う私。
「何食べたい?」
「んーロールキャベツ!」
私が涼也よりも先にリクエストした。