オレンジライト〜明るい日々へ〜
守りたい
数日後。
今日は午前中で講義が終了。
夕方からバイト。
提出するレポートもあるし、バイトまで家にいることにした。
すると携帯に着信が入った。
利香子さんからだ。
「もしもし。」
「もしもし舞梨奈ちゃん?久しぶり。元気にしてる?」
「うん。元気にしてるよ。利香子さんは?」
「もちろん、元気だよ。」
「突然電話なんてどうしたの?」
「実は…真壁が脱獄したらしいの。」
「え…。」
「昨日の深夜、警備員が巡回に回った時にはもういなくて、防犯カメラにも写ってなかったみたいで。真壁がまた舞梨奈ちゃんに会いに行く可能性もあるから、あまり一人で出歩かないようにしてほしいの。私たち警察も必死に動いてる。絶対に舞梨奈ちゃんを守るからね。」
「分かった。ありがとう。」
そう言って電話を切った。
また真壁に遭遇したらどうしよう。
そんな恐怖が久しぶりに襲った。