オレンジライト〜明るい日々へ〜
翌日。
大学で穂花に偶然会った。
「舞梨奈!」
「あ、穂花。」
「お昼一緒に食べようよ。」
「うん。食べよ。」
食堂。
「最近サークルでどんなことしてるの?」
穂花は小さい頃からずっと絵が上手い。
美術サークルの部員なんだ。
「最近は、油絵してるの。やっぱり難しいかな。なかなか思い通りに描けなくて。」
「そっかー。大変だね。」
「舞梨奈は調子どうなの?」
「全然元気だよ。大学もバイトもバリバリ行ってる。」
「良かった。」
穂花との楽しい会話は、一瞬のように過ぎた。
そして、夜。
バイトからの帰り道。
今日は少し帰るのが遅くなった。
お腹すいたな。
なんて思ってた。
すると、街灯のある住宅街だけど誰1人いない中、不気味な足音がした。
振り返ってまわりを見る。
でも、誰もいない。
なんか嫌な予感がする。
早足で歩いてみる。
その足音は私と同じ早さでついてくる。