オレンジライト〜明るい日々へ〜
看病
数日後。
この日、久々に大学で幼なじみ4人が集まった。
事件のことを話し、途中まで一緒に帰る。
こんなにすごく笑ったのは久々。
事件のことも忘れるくらいだった。
「じゃあ、私たちこっちだから。」
穂花が言う。
「うん!」
笑顔で言う私。
「またね!」
恵太が手を振りながら言った。
「「「「バイバーイ!」」」」
4人が言うと、恵太と穂花は帰っていった。
「ねぇ、涼也。」
その帰り道で涼也に呼びかけた。
「ん?」
「今日、久しぶりに4人が集まって本当に楽しかった。気づいたら事件のこと忘れるくらいに笑ってた。」
「良かったな。楽しそうに笑ってる舞梨奈を見れて俺も嬉しかったよ。」
お互いに気持ちを伝えあった。
すると、涼也の足がゆっくりになり、立ち止まった瞬間、涼也はふらついて壁に片手をついた。
「涼也?大丈夫?」
とっさに涼也の肩に触れた時、熱気を感じた。