オレンジライト〜明るい日々へ〜
「真壁!」
瀬崎さんの声。
振り向くと、真壁の方に銃を構えた特捜班がいた。
涼也を突き放し、驚く真壁。
そして瀬崎さん、三浦さんは真壁を取り押さえようとする。
その隙に私は涼也の所へ向かった。
「涼也!涼也!起きて!涼也!ねぇ目を開けてよ…。涼也!」
息はしてるけど、びくとも動かない涼也。
私は涼也の肩を少し揺すり続けた。
「舞梨奈ちゃん。舞梨奈ちゃん!落ち着いて。もう大丈夫だから。」
利香子さんは私の体をさすってくれた。
同じ時、真壁は間もなく確保され、有村さんは涼也に必死に呼びかけてすぐ救急車を呼んでくれた。
顔も体も殴られた傷がいっぱい。
そして、涼也は桜木総合病院へ運ばれた。
傷だらけの涼也。
点滴をつけられ、包帯や絆創膏が目立つ。
内蔵に問題は無かったものの、念のため、1日だけ入院が必要になった。
病室に行き、初めて見る涼也の姿に私は放心状態だった。
すると、お兄ちゃんが駆けつけた。
「舞梨奈。」
「お兄ちゃん…。」