オレンジライト〜明るい日々へ〜
「そう。内蔵に問題が無くて良かった。」
「利香子さん。私と涼也を助けてくれてありがとう。あの時は取り乱しちゃって、ちゃんとお礼言えなかったから。」
「そんなのいいのよ。舞梨奈ちゃんたちを守るのが私たちの役目だから。」
それから少し利香子さんと話した。
電話が終わって、椅子に座ってぼーっとしたまま数時間経った。
気づくともう外は真っ暗だった。
すると、お兄ちゃんが小走りで向かってきた。
「舞梨奈。大丈夫か?」
「うん。大丈夫だよ。」
「そうか。涼也が目を覚ましたよ。」
お兄ちゃんと一緒にすぐ病室へ向かった。
「涼也!」
涼也は疲れた顔をしていた。
「舞梨奈。」
「痛いところない?大丈夫…?」
「大丈夫だよ。心配かけてごめんな。」
「ううん。でも、何もあんなに体がボロボロになるまで真壁と闘わなくても…。」
「いいんだよ。俺の体がどんなに傷ついても、舞梨奈だけは絶対に守りたかったから。」