オレンジライト〜明るい日々へ〜
「涼也…。」
その瞬間私の目から涙の粒が1滴、2滴落ちていった。
「ありがとう。」
涼也は優しい笑顔になった。
「じゃあ、俺水野先生呼んでくるね。」
お兄ちゃんが笑顔で言った。
「うん。」
私が大きくうなずいた後、お兄ちゃんは病室を後にした。
「ねえ涼也。」
「ん?」
そして私は涼也の左頬にそっとキスをした。
私たちは笑顔になった。
「守ってくれたお礼。早く傷治るといいね。」
「ありがとな舞梨奈。」
次の日。
お昼、私は涼也を実家まで送った。
家の前。
「じゃあ、ゆっくり休んでね。」
「うん。ありがとな。」
「また明日。」
「うん。」
私も涼也も笑顔だった。