オレンジライト〜明るい日々へ〜
「大丈夫だよ…。」
涼也はそう言った。
だけど、息が荒くて辛そうだし、なんだか顔も赤い。
確かめるために、涼也の額に手を当てた。
「すごい熱…。いつからこんなに。」
予想通り涼也にはすごい熱があった。
いつから高熱を我慢してたんだろう…?
涼也の異変に気づけなくてごめんね…。
そして、私の家で看病することにした。
寝室。
高熱で苦しんでいる涼也に氷水で冷やしたタオルを額に当て、汗も拭いた。
すると、お兄ちゃんが帰ってきた。
私は2階から1階へ下りて、リビングにいるお兄ちゃんに話しかける。
「おかえり。」
「ただいま。」
「お兄ちゃん。涼也が熱出しちゃって、今寝室に。」
「え!?大丈夫なの?」
「高熱でかなり辛そう。私、涼也にずっとついてるから、お兄ちゃん先ご飯食べてて。」
「分かった。無理するなよ。俺に出来そうなことがあればいつでも言って。」
「うん!ありがとう。」