オレンジライト〜明るい日々へ〜
深夜。
私と涼也は寝室で一緒に寝ている。
トイレから帰った涼也が寝室のドアを開けると、私が苦しそうにしていた。
そう、私は悪夢を見ていた。
黒い大きなもやが私を襲いかかる夢。
私はうなされて、汗もすごくかいていた。
涼也がとっさに部屋の電気を付ける。
「舞梨奈、大丈夫?」
涼也が心配して声をかけた。
「舞梨奈?」
「うぅ...。」
私は目を覚ました。
「大丈夫?うなされてたよ。こわい夢でも見た?」
涼也の問いかけに私はゆっくり体を起こしてベッドに座った。
「夢の中で黒い大きなもやが私を襲いかかってきたの。」
涼也は白湯を持ってきてくれた。
「ありがとう。」
1口飲む。
「なんでまたこんな悪夢を?」
涼也は私の隣に座った。
「私にも分からない。」
すると涼也は私の背中をゆっくりとさすり続けてくれた。
「こわかったな。俺がついてるから、大丈夫だよ。」
「うん。...ねえ、涼也。」