オレンジライト〜明るい日々へ〜
そう言って私は涼也の背中をさすりながら一緒に寝室へ向かった。
その後お兄ちゃんが来て、氷まくらを涼也の頭の下にひいた。
「これ以上ひどくならなければいいけど。」
私が涼也を見て言う。
「あぁ。もう2日も食べ物口にしていないし、涼也の体力もそろそろ限界になってきてるかもなぁ。」
涼也は解熱剤を飲んでも、なかなか良くならない。
早くなんとかしてあげたい…。
私たちはそう思っていた。
日が暮れ始めてきた頃。
涼也はほんの少しだけ話せるようになった。
「涼也…。もうすぐ良くなるからね。」
私は切ない瞳で涼也を励ます。
「あぁ。」
熱でうなされ、震えぎみな声で涼也は言った。
今日もずっと涼也に付き添った。
早く良くなりますように…。
そう願いながら私は涼也のベッドの側で座ったまま眠りについた。