オレンジライト〜明るい日々へ〜
翌朝。
涼也が熱を出してから3日目。
私はまだ寝ていた。
涼也は目が覚めゆっくり起きると、枕元にある涼也の上着を私の肩にかけてくれた。
そして、私の頭をなでる。
私はその感覚で目が覚めた。
「あ、ごめん起こした?」
「ううん。涼也、大丈夫?」
私の瞳には辛そうな涼也は写っていなかった。
「うん。もう大丈夫だよ。」
涼也は微笑んで言う。
涼也の額に手を当て、確認したけれど全然熱くなかった。
「熱下がってる。良かったー。」
すごく安心した。
「舞梨奈、夢希斗くんと一緒にずっと看病してくれてたんだろ?大変だったよな。ほんとにありがとな。」
涼也は微笑んで言う。
「ううん。私は涼也が元気になってくれればそれで良かったから。」
私がそう言うと、涼也は頭をポンポンしてくれた。