オレンジライト〜明るい日々へ〜
嫉妬
翌日。
大学で講義を終え、教室から出ようとした時。
私は気づかずにペンを落としてしまった。
「ねえ、君!」
そう後ろから聞こえる声。
振り向くと、優しそうな男性がいた。
「これ落としたよ。」
彼の手元を見ると、私のペンがあった。
「ありがとう。」
私はそう言ってペンを受け取った。
「俺、現代文化学部1年の本田優真(ほんだ ゆうま)。君は?」
「私は小川舞梨奈。私も現代文化学部1年だよ。」
「同じだ。よろしくな。」
笑顔で言った。
「うん。よろしくね。」
私も笑顔で言った。
お互い下の名前の呼び捨てで呼び合うことになった。
それから次の講義も一緒に受けた。
幼なじみのみんなとは同じ大学だけど、学部が違うからみんな離れ離れになってて、友達が増えて嬉しかったんだ。