オレンジライト〜明るい日々へ〜
どうして…?
どうして佐野さんがここにいるの…?
佐野さんが真壁の仲間だったことが信じられなかった。
「知り合いか?」
真壁は佐野さんに聞く。
「あぁ。」
佐野さんが小さい声で言った。
お互いに名前を言い合っているから、さすがに"知り合いではない"と言えなかった。
「ほーそうだったのか。なら、より一層おもしろくなりそうだ。」
真壁は企みの笑みを浮かべながら言った。
「おい、もう止せって。」
佐野さんは真壁を止める。
真壁は佐野さんの言葉に耳を傾けなかった。
「さあ、これからたっぷりと恐怖を味わってもらおうか。」
真壁はさらに企みの笑みを浮かべる。
「いや!やめて…。」
私が言う。
「そこの倉庫に入るんだ。俺の言う通りにしろ。」
真壁は強く言った。
その後、私は刃物を向けられながらもゆっくりと工場の倉庫へ入った。
誰か助けて…。
すぐに助けを求めたい。
でも、妙な行動を見せたら殺される…。
私は恐怖からもがいていた。