オレンジライト〜明るい日々へ〜
「どうして…?」
私は少し震えぎみな声で言った。
「理由なんかどうだっていいだろ。」
真壁は言う。
「真壁、なにしてんだよ。もういいだろ!」
佐野さんが真剣な顔で言った。
「お前、なに言ってんだ。一緒に殺人計画やるって言ったろ?やめるなんて言わせねえ。それでも引き下がるなら、お前もこの女と一緒になるがいい。」
真壁はそう言って、佐野さんに刃物を向けた。
佐野さんと私は驚いた。
殺人計画…?
佐野さんが殺されてしまう…。
私の頭の中は混乱していた。
「お前が死ねば俺の殺人計画は見事に成立する。さっさとあの世行きになれ。」
「…いや…。」
私は力を振り絞って声を出した。
「このまま放っておけば、お前は出血多量で間違いなく死ぬ。俺らが逃げた後、もし誰かが助けにきても、お前はもう手遅れだろう。ふふふ。おもしれーな。」
真壁の言葉に私も佐野さんも声を失った。