オレンジライト〜明るい日々へ〜
真壁が笑みを浮かべる。
「この周辺で多数の人がお前を目撃してる。事件前日、近くのスーパーで凶器と同種の刃物を購入していることもわかってる。そして、その凶器を持ち、事件当日の夜、現場近くでウロウロしていたのも防犯カメラに映っていたんだ。」
三浦さんが言った。
「ほー、よくご存じで。」
真壁はまた笑いながら言った。
「人質を放せ!」
瀬崎さんが強く言った。
「俺のことをかぎまわって逮捕か?ふざけんな!こいつが死ぬまで俺は絶対に捕まらねえ!」
すると、私の意識が少しずつおかしくなっていく。
「どうして、その子にこだわるんだ?何か理由でもあるのか?」
有村さんが聞く。
「そんなのどうだっていいだろ!そうやって、俺を説得しようっていう考えか?そんなものにひっかかって俺が簡単にこいつを放すと思うなよ。必ずこいつを殺してやる。」
真壁がそう言った瞬間、私は全身の力が抜け崩れるように倒れた。