オレンジライト〜明るい日々へ〜
すると、涼也は奥にいる三浦さんの元へ向かった。
お兄ちゃんもそこについていく。
「どうして舞梨奈がこんなことにならなきゃいけなかったんですか!」
涼也は2人に強く言った。
「涼也。」
お兄ちゃんはそう言いながら、涼也の肩を抑える。
「どうしてですか!」
さらに2人に問い詰める涼也。
「涼也落ち着けって!」
お兄ちゃんはまた涼也の肩を抑えて冷静に止めた。
「すいません。」
涼也は少し反省し、利香子さんと三浦さんに謝った。
その頃。
私は危険な状態だった。
大量出血で血圧が大幅に下がり、徐脈になって呼吸数も低下してきていた。
それから、1時間半くらい経った。
涼也が立ったまま落ち着かない様子だった。
「涼也…。」
お兄ちゃんが前かがみで座ったまま言った。